クラージュ共同研究先

内藤医院 
内藤真礼生院長インタビュー

インタビュー日:2020年9月
内藤医院院長 内藤真礼生先生プロフィール
1960年:3月30日東京生まれ。芸大名誉教授「石桁眞禮生」先生より名前をいただき真礼生と命名。
1985年:慶應義塾大学大学医学部卒業後、内科学教室入局。その後足利赤十字病院内科・循環器科勤務を経て、慶應義塾大学医学部内科学部教室助手。
1996年:オーストラリア・ビクトリア州メルボルン大学医学部在籍。Senior Research Officerを経て、栃木県佐野厚生総合病院内科主任部長・腎臓内科部長。
2000年:長女のアトピーに端を発して東洋医学を勉強。その後、漢方専門外来も設立。東洋医学会専門医にも認定。また妻とともにアロマテラピーも修得。
2009年:インド医学のアーユルヴェーダの医療者コースを受講。瞑想法についても修得。
2010年:鶴見クリニック院長 鶴見隆史先生に師事して最新の酵素栄養学を習得。ブルークリニック青山を開院。埼玉医科大学総合臨床内科非常勤講師。日本内科学会認定内科専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。漢方専門医。産業医。

Q.医療に対する先生のお考えを教えてください

当院は「静かに耳を傾けあるがままを深く見つめ 心を開いて一体になり 根源たる治癒力を高め新しい未来を創造実現する」を診療のモットーにしています。

昔は患者さんにお話することをムンテラと言いました。
ドイツ語で「ムントテラピー」、口の治療という意味です。
その後、今から20年ほど前、診療がムンテラの形からインフォームドコンセント(説明と同意)に変わっていきました。
日本では、癌の患者さんに直接症状を伝えず家族にだけ話して治療する場合も多かったのですが、きちんと説明して治療をすることになりました。
これは一見、良いことですよね。
ところが私からすると全く逆です。
例えば、「○○はこのような病気です。××の治療を行います。
それが嫌ならうちでは見ません」と伝えるのです。
癌の場合、抗がん剤や放射線が嫌なら診療しませんということです。
患者の選択や希望は無いに等しい。本来は、自分の治療なのだから方法は自分で決めるべきです。
医者が知識を持って説明してあげる分には良いですが、行動を選ばせないような一方通行のやり方は疑問ですね。

もうひとつ問題があります。
それは、内科の治療がどんどん対症療法になっている点です。
医学は戦争に伴って発展した、いわば戦争医学です。
そのため外傷や怪我、感染に関する分野は得意なのですが、現代の病気のほとんどは慢性病、つまり生活習慣病ですよね。生活習慣が悪いから体が耐え切れず病気になっているのに、対症療法を用いている。
高いものは下げればいい、低いものは上げればいいという足し算引き算の医療になっているのが今の実情です。

病気の根源はどこにあるのか。
それは、その人の今までの生き方にあります。
どのようなものを食べてきたか、どんな育てられ方をしたか、何処に住んでいるか………患者自身が1番分かっていることです。だから、よく話を聞かなければならない。
だけれど、一般の病院では(医者が悪いというわけではなくて)診療体制上時間が取れずゆっくり話を聞けないから、どうしても医者の主観が入ってしまいます。
この業界では「フック」と言いますが、このフックがひっかかる。
私はそれをなるべく取り除いて、あるがままを深く見つめようとしています。
当院は私たちと患者さんの区別があまりありません。
患者さんに教えてもらうこともたくさんあります。一体となって根本原因を見つけ治癒力を高めるところに重点を置き、新しい未来を創っていくのがうちのクレド―(信条)です。
この考えは、「複雑化した世の中で既存のマニュアルに則って物事を進めても良くならない。
だから、新しいものを創っていこう」という経済学におけるU理論の考えを医療上に改変したものです。

Q.サプリメントや食品を扱うようになったきっかけは?

きっかけは、長女の重篤なアトピーです。
全身に保湿剤を塗ってから、掻いてしまわないように全身を包帯でぐるぐる巻にするような状態でした。
オーストラリアで生活していた時はまだコントロールできていたのですが、1歳半で日本に帰国したとたん、急激に悪化しました。
その頃ちょうど、プロトピック軟膏という免疫抑制剤の軟膏が出てきて病院から使用を勧められました。
しかし私は、免疫抑制剤を、将来子どもを産むかもしれない女の子に使っていいわけ無いだろう、と思い使いませんでした。
そこから自分たちで勉強を始め、ありとあらゆるものを研究しました。
当時私は腎臓透析専門の内科医でしたが、独学で漢方を学び、専門医資格も取得しました。
そのようななか、たまたま水素や酵素に出会い、積極的に使うようになったのが始まりです。
自分の医療にも活用したいと思い、清水の舞台から飛び降りる思いで2010年に医院を開業しました。
当院では食品やサプリメントを〝生態をサポートする〟という意味で「バイオサポート」と呼んでいて、現在100種類以上取り扱っています。

Q.昨年クリニックを移転されたのですね

はい。開業当初、2・3か月で潰れる覚悟で10坪ほどの狭い場所から始めましたが、半年で15坪に引っ越し、3年で30坪、それから1年後に50坪ほどになりました。
特に宣伝はしなかったのですが、患者さんが家族を呼んで来るようになり広がっていきました。
ですので、家族皆さんを診ている場合が多いです。
昨年、東京・青山から小山に引っ越しました。
現在も全国から患者さんにお越しいただいています。

Q.抗糖化治療に重点を置かれているとお聞きしました

病気の根幹は、酸化と糖化です。
ヒトが生きていくために必要な酸素ですが、体にとって有害な活性酸素などのフリーラジカルも発生します。体には先天的にこの活性酸素に対する防衛システムが備わっている一方、限界を超えると多くの細胞が損傷を受けてしまいます。
金属の表面に酸素が作用してできる酸化物を一般的にサビと呼びますが、このようにヒトの体も「酸化してサビる」のです。
対して、糖化は糖とタンパク質がくっついて、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
体のタンパク質が固くもろくなり、機能が劣化することで、肌や骨、血管などの老化を早めるだけでなく、病気の原因となるのです。
さきほど酸化は体が「サビる」と言いましたが、糖化はタンパク質が茶色く(褐色化)なることから、「コゲる」と言われています。
先ほど少し話しましたが、もともと水素と酸素を用いた抗酸化治療をずっと行ってきました。
その上で、抗糖化治療も合わせれば、さらに効果があると考え力を入れるようになりました。

当院では「クラージュ440」と脳機能サポートタイプ「クラージュコグニプラス」の2種類を抗糖化のバイオサポートとして取り扱っています。
主要成分のうなはたけハーブエキスは抗糖化作用のエビデンスが豊富にあり、実際、患者さんにも効果が出ているので使っています。

Q.実際のバイオサポート活用例を教えてください

糖尿病の薬を飲んでいる50代の男性が、2か月ほどクラージュ440を摂取したところ、糖尿病性の網膜症が改善しました。写真を見てもらえば、誰でも違いがわかるほどで、そのほかのバイオサポートは一切摂取していませんでした。
同じような方は何人もいます。
クラージュは糖化を抑えるものなので、正直、体感性はありません。
「気分が良くなる」「元気になった」などの実感が出来ないです。
だからこそ患者さんの理解が必要ですので、糖化すると増えてしまう血液中のAGEs(エージーイー/糖化最終生成物)など、実際のデータを用いながら丁寧に説明しています。
その他では、シンプルな検査の例ですと、「病気の大元は腸にある」という考えに基づき、顕微鏡で毛細血管を観察して腸の状態を評価しています。
腸の中を実際に見なくても、毛細血管を見れば直近1か月くらいの腸の環境が分かります。
腸が汚れていると赤血球が変形するなど血液が汚れていて、逆の場合はきれいです。
食事内容の変更や、抗糖化治療を進めると目に見えて腸の環境が良い方向へ変わってきます。
患者さんと毎回一緒に観察していますので、しっかりと納得して下さり、バイオサポートの継続に繋がっています。

Q.大変にありがとうございました

クラージュ共同研究先

同志社大学糖化ストレス研究センターとの共同研究の成果を基に商品を開発しています。